訪問介護は、数ある介護の施設形態の中の一つです。要支援、要介護の認定を受けた利用者が、介護施設に入居せずに自宅での生活を続けたいと願うケースは少なくありません。
在宅介護のニーズが高まっている昨今、訪問介護と訪問入浴の需要も伸びているといわれています。訪問介護は利用者の自宅をホームヘルパーが訪問して、日常生活の介護を行うサービスです。基本的にホームヘルパーが一人で訪問して身体介護を含むさまざまな支援を行うため、介護の資格が必須となります。最低でも介護職員初任者研修を修了していることが、訪問介護の仕事に就く条件です。なかには無資格の方の応募を可能としている事業所もあり、そこではまず事業所側で資格取得のサポートを行い、晴れて資格を取得したのちに現場でホームヘルパーとして活躍できるようになります。
訪問入浴は、訪問介護と同じように自宅での生活継続を希望する利用者のもとを訪問し、サービスを提供します。訪問介護と異なる部分は、入浴サービスに特化していることです。訪問介護はホームヘルパーが一人で訪問することに対して、訪問入浴ではホームヘルパーに加えて看護師も一緒に一つのチームとなって訪問をします。具体的には、看護師1名と介護職が2名です。
訪問入浴は3人一組のチームで仕事を行うため、介護職の場合は無資格の方も対象に募集をかけていることがあります。資格を持っていないけど介護の仕事に就きたい、という方にも訪問入浴はおすすめの仕事といえます。仕事中は常に3人一組のチームで行動するので、分からないことや困ったことがあってもすぐに解決できるのもメリットでしょう。